当該処分場の近隣住民へのアンケート調査



最終処分場の付近の住民が建設されることについてどのように考えているか,直接住民に話を聞いてアンケートを行った。

・調査日: 2006年9月3日(日)
・調査対象: 男性21人 女性27人 計48人
・調査場所: 那須塩原市 計画予定地周辺
・質問項目: 以下の5つ
質問1 那須塩原市に多くの産業廃棄物処分場が存在することをご存知ですか。
質問2 産業廃棄物処分場でどのようなものが処分されているかご存知ですか。
質問3 青木道の駅の近くに,巨大規模の産業廃棄物処分場が新たに計画されていることをご存知ですか。
質問4 産業廃棄物処分場の存在は生活に影響を与えると思いますか。
質問5 あなたは産業廃棄物処分場に対してどのようにお考えですか。
ご意見をお聞かせ下さい。

・調査結果
  YES NO
質問1 40人(男性16人・女性24人) 07人(男性04人・女性03人)
質問2 21人(男性11人・女性10人) 24人(男性09人・女性15人)
質問3 46人(男性20人・女性26人) 01人(男性00人・女性01人)
質問4 39人(男性18人・女性21人) 07人(男性02人・女性05人)
質問5 あなたは産業廃棄物処分場に対してどのようにお考えですか。ご意見をお聞かせください。(一部抜粋)
男性50代 ごみが出るのは仕方がないことで,それによって処分場が出来る事も仕方ない。
安全なものであるなら処分場が出来ても仕方がないと思うが,危険なものが処理されると不安だ。
男性40代 交通のトラックが半端ではない。交通規制がいる。子供の通学を安全にして欲しい。
男性60代 地元住民の意識が薄い。諦めを感じる。
女性70代 建設には反対だし,地下水の汚染が心配である。酪農がせっかく有名になったので,これ以上廃棄物処理場でそれを潰すような事はして欲しくない。
女性30代 家が処理場関係者で処分場は造らなければいけないものだし,処分場がなくて困っている。反対派の考えが理解できない。


考察
全体的に反対の意見が目立つが,ある程度は仕方がないのではないか,という消極的な意見も見られる。
反対の意見から,ごみ問題に対して解決すべき,配慮すべき問題が多くあるのに,
なぜ那須塩原市に処分場を作らなければならないのか,という疑問が住民の間で殆ど解消されてないことが分かる。
企業側はそういった疑問について説明すべきである。しかし,それが徹底されていないことは,
質問2の処分場で処理されている廃棄物を知っているか?という問いに対して約半数がNOと答えていることからも伺える。
また,これまで築き上げてきた酪農業には,処分場はマイナスのイメージにしかならないという地元の住民の意見も多くある。
しかし,処分場の関係者には建設反対派の考えが理解できないという意見もある。
そのため,事業者と住民の間で十分な議論が交わされていないことが予測される。
しかし,それが事業者側の対応が不十分なせいなのか,前述したように住民が問題に対して消極的なせいなのかは明白でない。
今回のアンケートでは,東京から那須塩原市の別荘地に移住してきた60代の男性の「東京と比べて住民の意識が薄い」という意見が印象的だった。
別荘地に住む人たちはこの問題に対して積極的に意見を話してくれたが,
それに比べると那須塩原市で農業に従事している住民はあまり積極的ではなかったように思う。
そういった住民間の温度差を強く感じる結果になった。




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