当該最終処分場の隣接住民のお話



現在,問題となっているY産業の処分場の隣接住民のお宅を訪問し,お話を伺った。
青木地区で問題になっている処分場を建設する予定のY産業は,
資本金1,000万,従業員9名で成り立っている。
今回の建設問題ではそれほど大きな会社ではないY産業が,
埋め立て面積で20haほどもある大きな産廃処分場をなぜ建設できるのかが疑問視されている。
最初にY産業の産廃処分場建設の計画について知らされたのは2005年の11月のことである。
その時はまず,青木地区の自治会長のところに連絡が入り,そこから話が伝わった。
しかし,Y産業は8月には県庁の建設許可の申請を出していた。
さらにその前の30年位前には別の業者が砂利取り作業を行い,その後植林を行っていたそうだ。
Y産業からは同年11月と7月の2回に分けて,
産廃処分場の事業内容の説明会があったが,住民の同意は得られなかった。
Y産業から「安定5品目といっても完全には処理できない。安定5品目以外の5%はしょうがない」との説明があったという。
これでは,稼動期間を100年間と考えると,5年間は何を埋め立てても構わないということになってしまう。
また,処分場の隣接区である青木一区と青木四区の説明会も行われた。
そこから一区と四区の合同の反対運動が始まった。
活動の内容としては,署名活動,のぼりや看板の設置,産廃処分場建設を反対する決起大会,ホームページ作成などである。
しかし,反対への住民の熱意は薄いそうである。
なぜなら,反対しても建設されてしまうと諦めていたり,建設自体を知らない住民が存在したりするからだ。
仮に,産廃処分場が建設された場合,その後の問題として考えられるのは,
住民の生活環境が180度変わってしまうことである。
具体的には,処分場付近の騒音や悪臭の発生,ビニールごみなどが風で飛んでくること,
昼夜を問わず運搬のトラックが通り,有害なガスで喘息の患者が増加することも考えられる。
その結果,農産物や畜産物のイメージダウンにつながり,
那須塩原市で生産される牛乳の売れ行きにも悪影響を及ぼす可能性がある。
また,住民の人たちは,埋め立てに使う土が安全なのか,
埋め立てをすることによって地下水が汚染されるのではないかと心配している。
他には,高い費用をかけて処理するならばまだいいが,
採算が取れなくなったとき,あの巨大な処分場がどうなるかと不安に感じている。
足尾に産廃処分場建設案が出たときは,初め下流の住民の反対運動が盛んになって,
次第に上流の旧足尾町(現,日光市)の運動が盛んに行われた。
その結果,知事が認可しなかった為に建設は行われなかった。
このような例から,今回も県知事を動かせば計画を阻止することが可能かもしれないが,
やはり住民が産廃処分場について一致団結して反対しなければ,阻止することが難しいと考えられる。




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