那須塩原市役所の対応



那須塩原市役所にて,市内に建設計画中の大規模な産業廃棄物最終処分場に関する質問にお答え頂いた。

質問1
県内最大級の処分場を那須塩原市に作ることは,決定事項なのですか。また,決定済である場合,建設計画はどのような段階ですか。
回答1
産業廃棄物処分場の規模が10ha以上である場合は条例の定める手続きを経なければならないため,その建設計画は環境影響評価の手続きの初期段階であり,知事の意見書を事業者に提示した段階である。 また,水質・騒音・振動・大気・地下水に加え,動植物への影響の調査が必要である。現在調査中であるが,最低でも1年の期間を要する。これ以降は,準備書→評価書→工事着手後という過程を経る。

質問2
 処分場が建設された場合,処分場の土地の再生を目指す計画はあるのですか。
回答2
 「一応」計画はしている。しかし,処分場の計画地は事業者の土地であり,その所有者が土地の今後を考なければならないので,市役所が直接的に土地の再生計画に携わることは難しい。また,100年間に渡る処分計画なので土地管理の責任問題が懸念される。

質問3
 処分場に安定5品目以外の物が不法投棄された場合,市役所はそれに対してどのような対策をとるのですか。
回答3
 不法投棄は想定していないが,不法投棄の確認がとれた際は,県庁と市役所が連携して処分場の責任者に撤去を促す。投棄が繰り返された場合,その処分場に対して県庁の定めた指導書による注意・罰則などの措置をとる。(過去に3ヵ月の業務停止という前例あり)  しかし,少量の混入であれば見逃されるというように,対策の基準が曖昧なのが現状である。

質問4
 処分場が建設された場合,安定5品目以外の物が持ち込まれるといった不法投棄が行われないように,監視などを行うのですか。
回答4
 少なくとも市役所は監視活動を行う。実際に,現時点で確認がとれている処分場を全て産業廃棄物対策係が巡回している。那須塩原市には産業廃棄物監視員が4名おり,2人1組になって車で巡回する。平日は毎日巡回し,監視は1施設につき週に2〜3回以上抜き打ちで行われる。

質問5
 市長は処分場建設反対の総決起大会に参加されていましたが,市役所が建設に反対する理由は何ですか。
回答5
 市長の反対の理由は、『産業廃棄物処理施設の設置の制限に関する要望書』に記されている通りである。  処分場の建設が13年に渡って行われることや,その間1日に約25台のトラックが行き来すること,さらには東京などの県外から運ばれてくるごみが処分されるということなどの多くの問題を市長は懸念している。 那須塩原市役所・生活環境部環境課が栃木県に提出した『産業廃棄物処理施設の設置の制限に関する要望書』からは,那須塩原市の誇りである自然環境を守りたいという願いが伺える。また,産業廃棄物の受け入れを完全に否定するのではなく,総量規制という提案で産廃問題に向き合おうとする市役所の姿勢が見て取れた。



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